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2017年10月31日(火)
世間がハロウィンで盛り上がる今日、ドイツは『宗教改革500年記念日』を迎えました!!
今日、ドイツは500年に1度の祝日です^^
宗教改革500年で何かすごいのはまあ理解できた!ルターって人がその宗教改革とやらをしたのも何となく分かった!顔、教科書で見たことありそう。
でも、一体何がすごいの?
そんな疑問を、今日は分かりやすく簡単に解決しようと思います(^_^)
ルターって誰やねん
ルターはドイツ人のおじさんです。
おじさんは、大学生の頃、親友の死等の出来事により、命の儚さを痛感しました。
当時法律学を勉強していたのに、「人生の意味とは?」を追求し、修道院で聖書(神学)を勉強することにしました。
そんな聖書おじさんが34歳の時、宗教改革は起きました。
宗教改革ってなんやねん
プロテスタント誕生のきっかけ
現在、キリスト教には大きく分けると(本当はもっともっと厳格な様々な派がありますが)2つの宗派があります。
⇒カトリック
⇒プロテスタント
この2つの違いについては、ここでは触れないことにします。しかし、皆さんどちらも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
それほど有名な宗派の「1つ=プロテスタント」が作られるきっかけになったのが宗教改革です!
これって、超すごい出来事じゃないですか!?
一体何があってん
それまで『プロテスタント』なんて概念すら存在せず、カトリックがキリスト教の大宗派でした。
当時、《カトリック教会の総本山「サンピエトロ大聖堂」を有名芸術家で彩ろうプロジェクト》を推進していたカトリック。
有名芸術科っていうのは、本当に超有名なミケランジェロとかです・・・(すごい)
つまり、
お金がいる。
そこで、カトリックは【免罪符】と呼ばれる紙切れを売ってお金もうけを始めました。
免罪符って聞いたことあるけどよう分からん
宗教を持つ人は、「死後の世界」に恐れを抱いている人がほとんどです。だから、なるべくみんな天国へ行きたいわけです。
キリスト教では、「みな平等」思想のもと、貧しくてもお金があっても罪人でも、『祈れば世界は変わる』という教えがとかれています。
しかし、カトリックが販売したこの「免罪符」という名の「ただの紙切れ」は、
これを買ったら生きてる間の罪が軽減されるよ〜!買えば買うほど罪は減るよ〜!天国に近づくよ〜!
というものでした。
これ、しかもみんな結構信じて買っちゃうんですよね・・。
で、ルターは何したん
この悪徳商法に対して、
小さい頃から熱心に神に救ってもらおうと修行してきたルターはそりゃもうブチ切れです。
「みな平等」ちゃうんかい。お金持ちであれば天国行けるんかい。それおかしいやろ。
怒り爆発のルターが、そう、今日から500年前、1517年10月31日にとった行動がこちら(ででん)
『95か条の意見書』を発表&それを教会の扉に掲示
つまり、「免罪符とかそんなんおかしいやないか」と書いた文を、教会の扉にどかどかと掲示したんですね。
要は宗教改革って
この、10月31日にルターが「おかしいやないか!」と公に声をあげたことが、宗教改革のはじめの一歩でした。
この声を書いた『95か条の意見書』は実ははじめラテン語でしたが、すぐにドイツ語に訳されました。それに加え、活版印刷技術があったおかげで、ドイツ中に「おかしいやないか!」が広まり、たくさんの反響をもらうことができたのです。
これら、
「いや、今までカトリックこうやって信じてたけど何か最近おかしない?(免罪符)宗教ってこうあるもんなん?なんかちゃうくない?」
と人々が疑った一連の出来事が一般的に「宗教改革」と呼ばれています。
そうして、カトリックではないもう一つの大きな宗派「プロテスタント」が後々形成されるのです。
▲500周年を記念した本屋さんの一角『ルターコーナー』
500年前の今日
ルターというひとりのドイツ人おじさんが、自分の意見を公に公開しました。熱心な信者でありながら、その宗教を批判するというのは、どれだけ勇気がいたんでしょう。
私は無宗教ですが、こうやって、自分は正しいと意見を貫き通して生きる人は、何であれかっこいいなと思うものです。
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