ついに、1年間の留学が終わりました。現在、乗り換えでヘルシンキ空港にいます(^^)長かったような、早かったような・・・・
今日はそんな私の「1年間の留学を終えて思うこと」を正直につらつらと書いていこうと思います。
ちなみに、留学開始7ヶ月時点で書いた記事もあるので、そちらを先に読んでもらえると 私の考え方など、受け入れやすいかなと思います。
2016年9月8日(木)
日本を出発しました。過去に、中国・タイ・チェコに行ったことがあったものの、海外に1人で行くのは初めて。本当に緊張してたまりませんでした。が、同時にすごくワクワクしていたのを思い出します。
たかだ20年、されど20年日本で生きてきた私は、年数を重ねる度に、新しい環境に足を踏み込む度に、全てから離れたくてたまらなくなっていました。
大学に行けば友だちがいる。街を歩けば知り合いがいる。周りの話が耳に入ってくる。自分が知っていることだらけの世界を怖くさえ感じていました。
しかし実際、
知り合いは1人もいない、インターネットはない、どこにスーパ−があるのかも分からない、鍵は1人で開けれない・・・・
1人で留学することを自分で選択し、日本から離れたくてたまらなかった(はずの)私は、不覚にも、到着2日目にしてホームシックに陥るのでした。
自分の部屋に入るも、鍵を自力で開けて外に出ることができず、家から出れず、ネットもなく、窓の開け方も分からず(窓から叫べたら誰か助けてくれるかと笑)、その時は誰1人として知っている人がおらず
本気で「ああこのまま私は1人で死んでしまうんだ」と途方に暮れて日本から持ってきたカロリーメイトを食べていたあの日を思い出します。
そんな私でしたが、そんな私だったからこそ、この1年本当にたくさんのことを感じ、経験し、たぶんこのブログ内では押さえきれないほどの感情でいっぱいなので今日は質問形式で答えていきたいと思います。
留学して1番よかったと思うことは?
かっこよく言うと、人生・将来の選択肢が広がったことです。
簡単に言うと、海外に住むって別に特別なことじゃないと思えたことです。
留学前、外国に住んでいる人はすごい人で、きっと何かに特別長けていて、言語はパーフェクトで、なんて思っていました。
実際住んでみると、ドイツだからかもしれませんが、外国だからといって特に特別な「何か」を持っている必要もないなと。文化・国民性の差でむしゃくしゃしたりすることはもちろんありましたが、それは日本にいてももちろん起こりえることで。
言語は違えど、通じ合う人とは通じ合えるし、合わない人は合いませんでした。物事は結局なるようになるし、なるようにしかならない。どこにいたって、少なくとも私は生きて行くことができる。
「ドイツで生きる」なんて、留学前は私の頭の選択肢にありませんでした。銀河系くらい離れた、自分には関係のない世界だと思っていました。でも今はもう、選択肢の1つだし、留学が私の将来の選択肢を現実的な形で広げてくれたのは紛れも無い事実です。
留学して1番しんどかった出来事は?
これ、本当にたくさんあってしぼりきれないのですが、私が1番「もう逃げ出したい」と思っていたのは「授業内でのグループワーク」でした。
グループワーク慣れしているドイツ人。議論展開が早すぎるドイツ人。
議論が始まる⇒今日こそは輪に入るぞと意気込む⇒まず、言語の壁で何となくこれを言っているんだろうまでは分かるけど正確に全ては分からず、自分の意見を言うことに対する大きな抵抗⇒私が入る隙なんてまるでないように議論展開が早すぎる⇒私沈黙
毎回、これのループでした。
何度グループワークを経験しても母語話者に対する抵抗が一向に消えない自分自身への憤りと日本語だったら輪に入れるのにという経験が私を苦しめました。
自分が考えていることを人に伝えることができないことの辛さを知りました。
留学中1番嬉しかった出来事は?
1番嬉しかったのは、自分の語学力の成長を自分でその度に感じることができたことです。
ドイツに来た時は、それこそ自分のドイツ語は通じるものの、「言いたいことがうまく言えない」「何言ってるのか分からない」ことが多々ありました。
語学の上達はやはり時間が関係すると思っていて、私の場合月1ペースでできることが増えました。今月はdochが使えるようになった!今月は仮定法が使えるようになった!など、もともと基礎は日本で終わらせてきたので規則的には知っているものばかりでしたが、それでもそれを実際に「ものにできる(言える)」ようになったことが実感できる瞬間が定期的にあったのは、この上なく嬉しかったです(^^)
日本での生活と比較してみて
やはりニュースでも度々言われているように、日本人は本当によく働くなと思ったし、ドイツ人は時間の使い方がうまいなと思いました。
GDPは同じなのに、ドイツは飲食店以外は基本的に日曜日は営業なし。定時退社。(人によるのはもちろんですが)
日本には無くてもいいけどあったら良いもので溢れてるなと思ったし、ドイツはそれがないなと思いました。
特に、スーパーなどでレジ袋は全く貰えない(または50円ほど払う)ドイツに初めは驚きましたが、慣れると実際要らないなと思いました。
道路はいつも広くて、日常生活の中にカフェが組み込まれていて、時間は全体的にゆったりしていて、日曜日の朝にゆっくり起きて飲む紅茶が私の幸せなひと時でした(*ˊᵕˋ*)
ドイツを選んでよかったと思うこと
もちろん、私のドイツ語力向上に役立ったのは言うまでもないです。
そして、何よりも感じたのは、良い意味でも悪い意味でも「外国人に慣れている」ことです。
日本で、ううんと感じていた問題の1つに、日本人外国人に不慣れすぎ問題が個人的にありました。
もちろん、私もその中の1人でしたが、外国人と日本語を喋ると必要以上に簡単な言葉を喋ったり、外国人が電車に乗って違う言葉で話しているだけでわあ、外国人だと驚いたり、、、。外国人だというだけですごい!と思ったり。
そういう気持ちを抱くたびに、私が外国人だったら日本に来てこんな風に物珍しげな目で見られるのは嫌だなあと感じていました。
ドイツでは全く逆でした。難民・移民の影響もあるのか、外国人だからといって良い意味でも悪い意味でも容赦はない。もちろん、大都市ではこっちはドイツ語で話しているのに英語で返してくるなどありましたが、少なくとも私の街では、私が外国人であるない関係なくドイツ語でバァーっと話され、え、なんて言ってる?なんてことが初めのほうはよくありました(笑)
私が「外国人」だからといって極端に簡単な言葉や態度を取られなかったのは、本当に心地よかったです。
そんなドイツで暮らしていると、自分は日本人である前にひとりの人間だなという自覚が大きくなり、堂々と振る舞えるようになったなと思います。(前は、ドイツ語話せないしと思ってもじもじすることも多かった)
最後に
私のモットーは、「与えられた環境内でベターに生きる」でした。
ビーレフェルトは何も無いと言われがちだし、実際何も無いし、でも、そんな中でも私ができる最大限のことはできたんじゃないかと思います。
シュタイナー教育に興味があったので、ビーレフェルトに唯一1つあるシュタイナー学校へ教育実習に行きました。
ドイツ語で行われている正規生向けの授業を進んで取り、レポートを何枚も書きました。
そのレポートの添削をお願いしては必ず何かしら間違えていて、自分が情けなくて泣いた日もありました。
正規生向けの授業の一貫で、60歳超のドイツ人おじいちゃんと一緒にプレゼンをしました。
彼氏が一瞬できた時期もありました。
ヨーロッパをたくさん見て回りました。結局9カ国行ったのかな?南フランスに住んでいるおばちゃんと会えていっぱい話せたのが、1番楽しかったです。(旅行と関係ない笑)
かけがえのない友だちがたくさんできました。日本人としての言語パートナーみたいな友だちではなく、本当に何気ない日常についてたくさん話すことのできる友だちができたのは本当に嬉しかったです。
最後の1ヵ月はホストファミリーと一緒に生活しました。
留学が終わった今こそ、ビーレフェルトでよかったと思いますが、正直、私はどこで留学していてもその中で楽しむことはできると思います。でもそれでも、直感でなんとな〜くビーレフェルトを選んだ私の選択を、今は誇りに思っています(^_^)
自分で言うのもあれですが、本当にたくさんの方から愛されていることを実感できた1年間でした。
子どもたちをはじめ、大人の方まで、たくさんの思いやりを感じました。
私が私であってくれてよかったなあと本気で思いました。自分のことがもっと好きになりました。
-END-
という感じですが、書きたいことを全部書けたわけではないですが、搭乗時間が迫っているのでこの辺にします(笑)
最後になりましたが、
ブログを1年間続けられて本当によかったです。
ドイツ人も知らない小さな街ビーレフェルトに留学「している」はなし を 「していた」はなし に 変えて、これからもドイツや留学について発信していけたらと思っています(^O^)
[adsense1]
ブログをちゃんとするのはもちろん初めてのことで、書き方もいまいち分からず、試行錯誤の1年間でしたが、
ちらちらと、役に立っているよ!とはなしをきいて、本当に嬉しい限りですm(_ _)m
これからも、よろしくお願いします。
この記事がいいなと思ったら下のURLのクリックをお願いします!!ブログランキングに参加しており、クリックでランキングがあがる仕組みになっています(^^)お時間あればぜひよろしくお願いします!私のモチベーションに繋がります(;;)